W3Cの公開文書によるとAgreement on HTML Ruby MarkupとしてWHATWGと合意を結んでいるそうです。HTML5以降はWHATWGのHTML Living StandardがHTMLだと思っていたので、W3Cが仕様から関与していることに驚きました。思想や役割に差異のある両組織がどう役割分担しているのか、気になるところです。
日本語とルビ
ルビは子供の頃に図書室や図書館の本で当たり前のように触れてきましたが、あくまでも子供向けの図書でした。有隣堂のYouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」では過去に一般財団法人ルビ財団創設者の松本大氏との対談「【ふりがなって必要?】ルビの世界 ~有隣堂しか知らない世界345~」がアップロードされていて、その中で松本氏が日本語にルビが必要な理由として以下を挙げていたと思います。
- 常用文字がアルファベットで完結する英語圏と異なり、日本語は漢字という子供には読みにくい常用文字により子供が自分で読める図書が制限されている。
- ルビを振ることで子供が一人で読める本が広がり、自分で学ぶ機会を広げられる。
- 松本氏自身、子供時代に親の選んでくれたルビのある本で学んだ。
- 子供達は日本の未来にとって大切な人財。
振り返ってみれば、自身もルビのある本、たしか過去の偉人をルビ付きで描いたマンガで勝手に漢字の読みや意味を学び、そこから少し難しい本を読み漁った記憶があります。そこには様々な分野で様々な発見や挑戦をした男性と女性がいて、その頃にはジェンダーのような概念は無かったと思いますが、生き方の方向は自分で定められて、性別は生き方に影響を与えても決めつけはしないと学んだ記憶があります。
紙媒体と電子媒体ではまた性質が異なりますが、どちらもルビが振られてあるいは振れて損は無いように思います。HTMLのルビ拡張も、漢字という難読文字を使う言語圏の人間として広まったら良いなと思います。
きっかけ
W3Cに加盟しているサイボウズ社がZennでW3C関係の情報を発信してくださっています。有益な情報なので定期的にまとめ読みしているのですが、今月の記事でHTMLのルビ拡張もW3Cが扱っていることを知りました。